ホームスクールとカスタマイズ

投稿:2024年12月27日更新:2024年12月29日塾長のブログ

少し前のものになりますが、Newsweekの8月30日号の特集はホームスクールに関するものでした。ホームスクールとは、学校に通学しないで家庭を拠点に教育を行うというものです。

アメリカ合衆国国勢調査局によると、アメリカにおいてホームスクールで教育を受ける子どもの割合は以下の通り増加傾向のようです。

2019年⇒2.8%

2023年⇒3.8%

2024年⇒4.2%

従来の画一的な公教育とは異なり、子どもに合った教育を提供することができて、更にはいじめの心配もなくなるというのが人気の理由のようです。新型コロナウイルス蔓延も、ホームスクール加速の一因だったと思われます。

社会性や協調性については、地域活動、ボランティア活動などを通じて社会地域と接点を持つことで育てることができるとのことです。

一見いいこと尽くしのホームスクールですが、一定の水準が担保されている公教育に対して、正しいカリキュラム選択をして始めてそのメリットを享受できるわけです。そのための眼力が必要で、一歩間違えれば逆効果になるでしょう。この選択は各家庭の責任で行われることを忘れてはいけません。

最近は他にもカスタマイズできることが増えています。とても魅力的に思われるかもしれませんが、その結果、「これじゃなきゃ嫌」、「あれが不快」と本当は必要な事さえ自分にとって不都合な事を排除しようとする「カスタマイズ癖」がある生徒も増えてきたように感じます。そんな生徒には、世の中には自分の思い通りカスタマイズできないことも多くあるし、カスタマイズをしない方がいいこともあるということを大人が教えてあげることが大切なのではないでしょうか。