じっくりのススメ

投稿:2023年4月7日更新:2023年4月8日塾長のブログ

皆さんこんばんは。今日は天気が崩れて雨風が激しかったですね。週末にかけても雨が降りやすいようなのでご注意ください。桜も散ってしまうのでしょうか、寂しいです。

昨日はとても素敵な桜スポットと出会い、スマホで写真を撮ってみました。パシャパシャと2枚3枚、そして気付くと5枚も6枚も撮っていました。よく考えると、こんなに気軽にシャッターを押せるのはスマホがデジタル式で何千枚もの写真が無料で保存できるからなんですよね。

私の学生時代、写真といったら35mmフィルムが主流でした。主なフィルムは12枚・24枚・36枚撮りの3種類だったと思います。枚数が限られているが故に、シャッターを1回押すにもアングルや照度などを慎重に考えて、大切に撮っていた記憶があります。「フィルムが残り少ないからここでは撮らずに次のベストショットに備えよう。」みたいなこともありました。

そしてなんといっても現像するまでどんな写真が撮れたかわからないというのがデジタルカメラやスマホと違うところです。現像してみたら奇妙な光が入ってしまっていたとか、せっかくいい写真なのに1人だけ目を瞑ってしまっていて残念…のようなことも「あるある」でした。でも現像されるまでの数日間はいつもワクワクしていました。そのような楽しみを今はなかなか味わえなくなってしまったのは残念に思います(今は写真を加工したり、「盛る」等といった別の楽しみ方がありますが)。

何事においても、物が豊富だと1つの物に対しての有難みがなくなり、大切にする気持ちが薄くなりがちですよね。ファストファッションだったり、食べ放題のお店だったり、それ自体は悪いことではないのですが意識をしていないと「次がいくらでもある」という感じになり、じっくり味わうということをしなくなるのではないかと思います。そしてこれは、SNSで多くの人と繋がること等にも当てはまると思います。

受験における参考書や授業も同様のことがいえます。学校や塾で配布され、自分でも定期的に買ったりしてたくさんの参考書を持っていることで、1冊を根気よく仕上げることをしなくなった生徒が増えたと思います。そしてうまくいかないと次から次へと変えていく。授業に関しても溢れんばかりの数の授業動画をあちこち移動して集中できなくなる。もし当てはまるようならば、そんな自分を今日から変えましょう。自分が信じた参考書や授業を続けていくこと、それこそが学力向上に大切なことです。

目の前の1つを大切にすることで得られることってたくさんあると思います。

そして私も大好きなチョコレートを大切に味わうために、まとめ買いは控えなきゃなと思いました。