前回・前々回に続いて品詞についてになりますが、今回は品詞を意識して構文を掴むというお話です。
品詞を意識せず単語を拾っていると、容易な単語や文法で書かれている次の文でさえ、誤訳してしまいます。
I found the book Tom lend me the other day easy.
×私は、先日トムがすぐに私に貸してくれた本を見つけた。
×私は、先日トムが私に貸してくれた本を簡単に見つけた。
×私は、先日トムが私に貸してくれた易しい本を見つけた。
〇私は、先日トムが私に貸してくれた本が易しいとわかった。
ここでのポイントはeasyが形容詞であるということです。英語における形容詞の役割を確認しておきましょう。
【形容詞の役割】
①前後の名詞を修飾する。
②Cになる。
今回は前後に名詞がないので(the other dayはtheがついていますが副詞の熟語なのでこれも要注意です)Cになります。
I(S) found(V) the book(O) 【(which/that) Tom lend me <the other day>】 easy(C).
OとCには主述[イコール]の関係がありますから、「私は、O(その本)=C(簡単だ)とわかった。」となるのです。Tomの前には関係代名詞のwhich(又はthat)が省略されていてTom~the other dayは関係代名詞節でthe bookを修飾しています。
品詞を意識していないと複雑な英文に太刀打ちできなくなってしまいます。
一方で、意識する癖をつけてしまえばそれが苦痛ではなくなりますので、この機会に品詞から逃げず品詞に立ち向かっていきましょう。