高校野球の地区予選がすべて終わり、47都道府県49の代表校(北海道と東京都は各2校)が決まって、今日から甲子園球場で選手権大会が行われています。今年も地区予選を観に行くことはできませんでしたが、ほぼ毎日試合結果はチェックしていました。
決勝戦は多くの都道府県で接戦となり、延長戦になる試合もありました。特に関東の決勝戦は、逆転サヨナラ(群馬)、サヨナラ(栃木・千葉)、9回表に逆転(茨城・東東京・神奈川)と、9回(最終回)に大きく試合が動く大接戦のオンパレードでした。でも、どうしてこんなにも終盤に大きく試合が動くのでしょう。
そのカギは、「執着心」と「恐怖心」ではないでしょうか。大学野球やプロ野球と違い、一回負けたら終わりのトーナメント戦で、「甲子園に行きたい」、「仲間との野球を今日で終わらせたくない」というとてつもなく強い思いのぶつかり合いが、あのような試合を生み出すのだと思います。土壇場で追いつき逆転する、逆転される、更に逆転し返す。フィクション顔負けのドラマがありますよね。
大学受験においても「執着心」と「恐怖心」がカギとなることは間違いないでしょう。「〇〇レベルの大学に入れたらいいな。無理なら入れる大学に入ります」という生徒より、「〇〇大学△△学部に入りたい。他の大学・学部に行くなんて考えられない。もし、合格できなければ浪人します。」という生徒の合格率の方が高いのは想像に難くありません。志望校への執着心と、不合格だった時の恐怖心が行動を変えるのです。
球児における甲子園のように、受験生においての目標を持っている生徒はやはり強いです。その目標がどのように見つかるかは人それぞれでしょうし、見つけるのが簡単ではないことは承知しています。でも、それを見つけようとする意志を持ち、アンテナを張り巡らしておくだけでも、色々と変わってくるのではないでしょうか。
目標が定まり、それに向かって猪突猛進する。そうすればきっと、栄冠はあなたに輝くことでしょう。