皆さん、こんばんは。
7月6日に日本英語検定協会から、問題形式の変更に関する発表がありました。それによりますと、変更は2024年第1回検定からの予定で、変更の対象となるのは3級以上の級です。高校生は2級と準1級を受験する生徒が多いと思われるので、今回はこの2つの級に関してまとめます。
まずは2級の変更点です。
①Readingの語彙問題、長文問題の設問数の削減
②Writingの英作文問題が1題から2題に増加(従来の意見論述問題に加えて、要約問題を追加)
次に準1級の変更点です。
①Readingの語彙問題、長文問題の設問数の削減
②Writingの英作文問題が1題から2題に増加(従来の意見論述問題に加えて、要約問題を追加)
③受験者自身の意見を問う質問に話題導入文を追加
(従来型、S-CBT共に変更時期・変更内容は同じとの事です。)
どちらの級も大きな変更点は、②です。①はそれに伴い、試験時間調整のために行われるものと思われます。③に関してもほとんど影響はないはずです。
大きな変更となる②の要約問題に関してですが、従来の意見論述問題に加えて、「英文を読んでそれを英語で要約する問題」が追加されます。
日本英語検定協会から発表された出題例では、
2級⇒154語の英文を、45~55語程度の英語で要約
準1級⇒188語の英文を60~70語程度の英語で要約
となっており、どちらも3分の1程度の語数で要約するようになっています。そして2級、準1級共に、英文は3パラグラフで構成されています。
出題例を見る限り、英文も難しくありませんし、対策をたてておけば恐れるものではないと思います。
一方で、注意点として、次のことが挙げられます。
- 意見論述とは違い、事前にひな型を作って丸暗記しておくということができない。
- Readingの設問数が減るとはいえ、入念な準備をおかないと時間的にきつくなる。
- 要約する為には、語彙の中でも「抽象語」を積極的にインプットし、かつ、アウトプットできるようにし、抽象的な言い回しをする練習をしておく必要がある。
要約問題は、大学入試問題における長文読解の大意把握に通じる所もあり、入試対策にもなるので、これを練習することは、一石二鳥になるのではないかと思います。更に、準1級であっても早稲田(文・文化構想・国際教養)などの英文要約に比べて易しいですし、英検のWritingは合否を大きく左右しますが、最も対策の成果が出るパートです。問題数が増えたことをむしろプラスととらえましょう。
ちなみに、従来の形式で合格したい生徒は、変更までにあと2回チャンスがありますので早く合格してしまってくださいね。
変更の詳細は、今年の9月中に発表される予定です。詳細が分かりましたらまたこのブログでお伝えする予定です。
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