問題点を見誤るな

投稿:2023年6月5日塾長のブログ

皆さん、こんにちは。

最近、共通テストのリスニング対策に関する相談が増えています。早いうちから対策しようという心構えは素晴らしいですね。そして中には過去問を解いてみた結果、大問4・5・6は壊滅的だったという生徒もいるようです。

まず、聞き取れないリスニング問題のスクリプトを読んでみてください。1分間に140語を目安にしましょう(これが共通テストのおおよそのリスニングスピードです)。それで意味がとれますか?私の経験だと90%以上の生徒がそのスピードでは意味がとれないといいます。目で追って意味が分からないものが、音で聞くとわかるということはまずありません。そういった生徒にとっては、リスニング力よりもスピーディーに情報を処理するリーディング力を鍛えることが先決です。

では、なぜそのスピードで読めないのか?そして本当にスピードだけが問題なのか、ゆっくりなら理解できるのか、語彙力不足なのか、文法・構文把握力不足なのかをあぶり出さないといけません。リスニングが苦手だからといって音の勉強ばかりしていては、思うような結果は得られないわけです。

他にも、「〇〇が苦手」と問題点を見誤って勉強をしていると、英語上達の機会を逃がしてしまいます。弱点を見つけ、そこを補強する。受験勉強においての基本です。しかし、これができている生徒は多くないのが現状です。自分の弱点を見つけることは気分のいいものではないですよね?でも、それこそが成長への近道なのです。

リスニングの勉強法に関してはまた別の機会にお話ししたいと思います。