英語が得意な人には信じられないかもしれませんが、英語を学習する上で品詞を意識していない生徒が意外といるのです。
それでも学校の英語のテストではまあまあの点数が取れたりすると、品詞を意識する必要性を感じないのだと思います。帰国子女にもこういった生徒は多いです。
でも品詞を意識しないと「まあまあ」を超えられません。
英検2級程度ならともかく、きちんとした読み書きをする上で限界が来ます。英語が伸び悩んでいる生徒は、自分ができているか確認してください。
おそらくそういうわけで、東大をはじめとする難関大でも品詞に関する問題を繰り返し出題しています。品詞に関する詳しい話は、以前のブログ「品詞を意識しよう」、「品詞を意識しよう②」、「品詞を意識しよう③」にありますのでよろしければご覧ください。
さて、今回は2カ月前に行なわれた2025年度の早稲田(人間科学)の入試問題を見てみましょう。
次の(A)~(D)のうち、誤った英語表現を含んだ部分がある場合には(A)~(D)の中の一つを、誤りがない場合には(E)を選びなさい。 【2025年 早稲田(人間科学)】
(A) As a high school student, Jiro (B)used to (C)listen to the radio (D)during he was studying at home.
普段から品詞を意識している生徒にとっては「これが早稲田の問題?」と驚いてしまうような問題です。しかし、このような問題を出題するということは、正解できない受験生が一定数いるということです。
正解は(D)で、during he was studying ⇒ while he was studyingです。
during、whileは共に、「~している間、~しながら」ですが、duringは前置詞、whileは接続詞で、今回は後に節(SV~)が置かれていますから接続詞whileにしないといけません。
ちなみにbefore「~の前」、after「~の後」、until「~まで」などは前置詞としても接続詞としても使えます。
Ex) I prepared materials before the meeting.【前置詞のbefore】
「私は、会議の前に資料を用意しました。」
Ex) I’ll finish the work before you come home.【接続詞のbefore】
「あなたが家に帰ってくる前に仕事をすませておきます。」
品詞に関しては、大学入試で繰り返し出題されているだけでなく、正しく英文を読み書きする上で必要なことなのです。
今まで品詞に無頓着だった生徒は、今から意識するようにしていきましょう!